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夏が終わらない


 8月も 終わって、一週間が経つというのに、夏が終わらない。

 私が小学生の頃は、8月末と言えば最高気温が28℃を下回り、プールに入るのはもう寒いな・・・と思うような気温だった。

 ここ数十年で、地球環境もこんなに変わるのかと驚くばかりであるが、少し冷静になって振り返ってみれば、軽く四半世紀は過ぎ去っている。なんなら半世紀経つのももうすぐなので、大きな変化があるのもおかしくはないのかもしれない。

 そんなことを思う夏の終わり。昔の事だけではなく、直近の事に思いをはせてみると、思い出すのが去年の夏である。ちょうど、8週間のマインドフルネス瞑想プログラムを、受けていた時期だ。このプログラムの最終日に、1年後の自分にあてた手紙を書いた。

 その手紙が、つい先日、私の手元に届いたのだ。

 その手紙を読み返してみると、ああ、たった一年で随分自分は遠くに来てしまった。そんな気分にさせられてしまった。

 あの時、1年後の自分として目指していた目標は、ちゃんと達成している自分がいた。

 そして、それとは関係なく身の回りのことはというと、たった一年で大きく変わってきている。良いことも悪いこともある。

 その中で、一年前に書いた自分の手紙は、一年前の熱と空気感を持って私の目前にある。

 なんか、良い。

 1年たって、頑張っていたこともあるねと自分を褒められる部分と、いやいや、なんかあの頃の自分ってのんきだよなって思う部分と。ごちゃまぜだけれども、今と過去とこれまでをつなぎ、振り返るのにとても良いものだと思った。

10年後の自分に出す手紙じゃ、忘れてしまうし、ちょっと遠すぎるけど、一年後の自分に出す手紙は、案外、自分を振り返るのに良いと思う。今年は、マインドフルネスのプログラムは受けていないけど、また来年の自分に向けて手紙を書いてみようかな。何を頑張って何を頑張ってなくって、何を感じていたかって書いてみよう。

そう思った夏の終わり。まだ、暑い日が続いている。

                   (K.N) 

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